XServer VPS クラウドの申し込みから SSH で入るまで: 画面つきの手順と、最初に SSH が繋がらない理由
XServer VPS クラウドを実際に契約した記録。会員登録、プランと OS の選択、root パスワード、稼働までの時間、そして契約直後に SSH がタイムアウトする原因 (パケットフィルター) の対処まで。初月の日割りとキャンペーンで利用期限がどう決まるかも。
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XServer VPS クラウドを申し込んで、SSH でログインできるところまでを、実際の画面で追います。申し込み自体は 10 分ほどで終わりますが、契約直後は SSH がタイムアウトする 仕様になっていて、そこで詰まる人が多いはずです。原因と対処も含めて書きます。
このサイトの他の記事 (初期設定、Tailscale、Claude Code の常駐など) は、すべてこの手順で契約した VPS で検証しています。
契約するプラン
この記事では 4GB (4 コア) / NVMe 50GB、1 か月契約 にしました。月額 2,480 円 (税込) で、12 か月契約なら月あたり 2,068 円です。4GB にした理由は、Claude Code や n8n のような常駐サービスを 2〜3 個同居させるのに 2GB では足りないこと、そして XServer VPS クラウドには 2GB プランがないことです。
申し込みの流れ
公式サイトの右上「お申し込み」から進みます。

申し込みフォームは「初めてご利用のお客様」と「XServer アカウントをお持ちのお客様」に分かれています。エックスサーバーのレンタルサーバーなどを使っていなければ、左の「新規お申込み」です。

そのあとは「本サイトで会員登録」→「XServer アカウントでサーバーお申し込み」の順で、メールアドレスで会員登録してからプランを選びます。
ログイン画面に「Google でログインする」がありますが、これは 既に XServer アカウントを持っていて Google 連携を済ませた人向け です。初めての場合に押すと「この Google アカウントは連携されていません」と弾かれます。私はここで一度つまずきました。まずメールアドレスで会員登録してください。

会員登録が済んだら、XServer アカウントの「登録情報確認・編集」にある「外部サービスとの連携」で Google を「連携する」にしておくと、次回から Google ログインが使えます。

ログイン後の画面で「XServer VPS クラウドを申し込む」を押し、サービスは「VPS (Linux 系サーバー)」を選びます。左の「おまとめ自動セットアップ」はテンプレートで複数台を組む機能なので、1 台なら右です。


OS は Ubuntu の 24.04 を選びます。セットアップスクリプトは「なし (OS のみ)」のまま にしてください。Docker などを入れてくれるスクリプトもありますが、このサイトの初期設定の記事は素の Ubuntu から自分で固める手順なので、入れると途中の出力が変わります。

セットアップスクリプトには Docker、Mattermost、OpenVPN、Redmine、Webmin、WordPress、Zabbix が用意されています。Docker は後の記事で使いますが、そのときも自分で入れます。公式のインストーラーで入れた方が、バージョンと設定を自分で把握できるからです。

プランは契約期間 (1 か月 / 12 か月)、メモリ・vCPU、ディスク容量の 3 つを選びます。この記事では 1 か月、4GB (4 コア)、NVMe 50GB で、月額 2,480 円 (税込) です。12 か月にすると月あたり 2,068 円まで下がるので、続ける前提なら 12 か月の方が得です。なお、初月は日割りになります (後述)。ディスクは、写真や動画をためる用途 (Immich など) でなければ 50GB で足ります。

最後にサーバー名と root パスワードを決めます。サーバー名は管理画面での識別名で、DNS には登録されません。ただし OS のホスト名にはこの名前が使われます (プロンプトが root@vpsnotes-001 のようになります)。あとから変えられるので、短い名前で構いません。
root パスワードは 管理画面からは変更できません。初期設定で SSH の root ログインは止めますが、設定をしくじったときにブラウザのコンソールから入る手段として残るので、パスワードマネージャーに控えておいてください。コンソールから打つことを考えると、記号を避けて 英字と数字だけで長く しておくのが無難です。VNC のコンソールはキーボード配列が US として扱われることがあり、@ や _ などの記号がずれて打てないことがあります。

その下に SSH Key とネットワーク帯域拡張の欄があります。どちらも初期値 (「設定しない」「利用しない」) のままで進めます。
SSH Key をここで登録すると、最初から root に公開鍵が入った状態で始められます。慣れている人はそれでも構いませんが、初期設定の記事では作業用ユーザーを作ってから鍵を入れる手順を通すので、あえて設定しません。帯域拡張は有料オプションで、個人用途では不要です。

支払いはクレジットカードで済ませました。完了すると XServer アカウントの「VPS」にサーバーが並びます。IP アドレスはこの一覧には出ないので、右上の「サーバー管理」から VPS パネルに入って確認します。

VPS パネルでは、支払いの 1〜2 分後にはグローバル IPv4 アドレスが割り当てられていました。ステータスが「構築中」の間は SSH できないので、「稼働中」に変わるまで待ちます。

私の場合、支払い完了から「稼働中」になるまで約 10 分でした。稼働中になると、サーバー情報のメールも届きます。会員登録から稼働中までの合計は、迷った時間を含めて 30 分ほどです。
最初に SSH が繋がらない: パケットフィルターを開ける
稼働中になっても、そのままでは ssh root@<IP> はタイムアウトします。ping も返りません。XServer VPS は 契約直後は外部からの接続をすべて拒否する 設定になっていて、VPS パネルの「パケットフィルター」で SSH を許可しないと届かないためです。「適用されているパケットフィルターはありません」と表示されていますが、それは「全部開いている」ではなく「全部閉じている」という意味です。
手順は「フィルターを作る」と「VPS に適用する」の 2 段階です。
まず、コントロールパネルのメニュー「パケットフィルター」→「+ パケットフィルターを作成する」で、名前を付けて作ります。ここでは ssh-only にしました。


作成したフィルターの「詳細」→「+ ルールを追加する」で、SSH を許可するルールを入れます。プロトコル TCP、IPv4、ポート番号は 22 〜 22、接続元は 0.0.0.0/0 (どこからでも) です。自宅の固定 IP からしか入らないなら、接続元をその IP に絞るとさらに安全です。

次に VPS の詳細画面に戻ります。「ネットワーク」タブで NIC を選んで「選択したネットワークを表示」を押すと、その下に「パケットフィルター」の欄が出ます。

「+ パケットフィルターを適用する」で ssh-only を選んで適用します。


適用は即時で、直後に ssh root@<IP> が通るようになりました。
私はここで「OS 側の SSH が動いていないのでは」と疑ってコンソールを開きました。結果として OS は正常で、フィルターだけが原因でした。同じ疑いを持ったときのために書いておくと、Ubuntu 24.04 ではコンソールで systemctl is-active ssh を打っても inactive と出ます。SSH がソケット起動 (ssh.socket) になっていて、最初の接続が来るまで ssh.service は起動しないためです。systemctl is-active ssh.socket が active なら待ち受けています。
利用期限と初回の請求額
管理画面の利用期限が「2026/12/31」になっているのは、1 か月契約なのに変だと思って調べました。理由は 2 つ重なっています。
1 つは課金ルールです。XServer VPS クラウドは、契約日が 1〜15 日なら「契約日の翌日から当月末まで」を 1 か月分として日割りで請求し、16 日以降なら「翌日から翌月末まで」になります。9 月 13 日の契約なので、本来の期間は 9/14〜9/30 で、初回の請求は日割り分だけです。
もう 1 つはキャンペーンです。この記事の時点で「利用期間 3 か月延長」(10 月 26 日まで) が実施されていて、9/30 に 3 か月が足されて 12/31 になっています。つまり 1 か月契約の日割り料金で、12 月末まで使える ということです。キャンペーンは時期で変わるので、申し込むときに料金ページを見ておくと得をします。
「自動更新」が初期状態で ON です。検証だけで解約するつもりなら、アカウントの「自動更新設定」で OFF にしておくと、期限が来れば自動で止まります。
つまずいた点
- Google ログインで弾かれた。XServer アカウントを作る前に「Google でログインする」を押して、「連携されていません」と言われました。先にメールアドレスで会員登録し、その後に連携するのが正解です
- root パスワードを短くしてしまった。再インストールのときに 7 文字で通ってしまいました。コンソールから打つことを考えると、記号なしで長めにするのが楽です
- SSH が繋がらず、OS を疑った。原因はパケットフィルターでしたが、「適用されているフィルターはありません」を「全部開いている」と読んでしまい、コンソールで
systemctl is-active sshがinactiveなのを見てさらに混乱しました。ping が返らないなら、まず手前のフィルターを疑うべきでした。OS の再インストールまでしましたが、不要でした - サーバー名がホスト名になる。「識別名」とあったので管理画面だけの名前だと思っていましたが、OS のホスト名にもそのまま使われます
次にやること
SSH で入れたら、root のパスワードログインを止めて、鍵認証・ファイアウォール・fail2ban を入れます。
まとめ
- 申し込みは「新規お申込み → 会員登録 → クラウドを申し込む → VPS (Linux 系) → OS とプラン」。Google ログインは連携後にしか使えない
- root パスワードは管理画面から変えられない。コンソールで打つことを考えて英数字だけで長く
- 支払いから稼働中まで約 10 分。ただし パケットフィルターで SSH を許可するまで繋がらない
- 1〜15 日の契約なら初月は当月末までの日割り。キャンペーン中なら期間が延びる